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2009.01.17開設 <BMファンブログ>聖神パシー受身時に更新予定
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2009/03/22 (Sun)                  嫉妬(2)
 

「マリア、ひとまずお茶にでもしない?」
「・・・そうだな。」

愛然かぐやの言った通り、保温器にかけられたティーポットにはたっぷりと紅茶が用意されていたし、食器棚には磨きこまれたカップがぎっしりと並んでいた。もちろん、お茶菓子も置いてある。
一通り建物の中を見て回ったアンドロココは、応接間のソファーに座ったきり考え込んでいるマリアに声をかけ、紅茶を入れた。

「この建物は、外見より広いように感じるね。」
「・・・そうだな。」
「台所も一応、食堂の奥に備え付けられていたけど、きっと食事は外から運ばれてくるんだろうね。」
「ああ、そうだな。」
「・・・マリア、隣に座っていいよね。」
「・・・そう・・・は?」

1人掛けに座っていたアンドロココはスッと立ち上がり、シヴァマリアの隣に移動してきた。
驚いている顔を覗き込むと、やはり緊張のせいか、若干いつもよりも表情が固いのが分る。
普段どおりを装っているが、頭の中はこれからのことで一杯なのだろう。
特に、源層界は天使側にばかり肩入れしてきていている事実がある為、悪魔側代表としては思うところ多いし、風当たりが強いのも予想されるのだから無理も無いことだ。
もちろん、それを恐れるようなシヴァマリアではないのだが・・・。

「マリア、そうピリピリしないで。緊張は適度でないと、いい結果は出ないから。」

膝の上に置かれていたシヴァマリアの左手を取り、両手で包み込みながら話し掛ける。

「・・・お前に言われたくない。」

小さく呟いたシヴァマリアの声が聞こえたのか聞こえなかったのか、アンドロココは無言のまま、落ち着かせるように手の甲を滑るように撫でた。

「一時間ほどしたら食事の時間だから、その後作戦会議をしよう。それまではゆっくりして、ね。愛然かぐやもそう言ってたし。」
「・・・悪いが、1人になりたいから、食事まで部屋に居る。」

緊張していた手からだんだん力が抜けていったと思ったら、急に手を振りほどかれてしまった。
こちらだって気になることは山ほどあるというのに、と思うと、どうにもやりきれない気持ちになり、アンドロココも飲みかけだった紅茶を一気に飲み干して、空いているもう一つの部屋へ入った。

 

 

(どうして、あんなに急に手を振り払いたくなってしまったのだろう・・・。)

ベッドに仰向けになって、天井を睨みながら、そのようなことをグルグルと考えていた。
そう、確かに自分は緊張していたのだ。それをアンドロココに指摘されたのが癪だったのは事実だったし、でも手を握ってもらって緊張がほぐれていったのも事実だった。
手の感触を思い出しながら、理由は何にせよ、さっきのはベストパフォーマンスが出来るように尽くしてくれた相手に取る態度じゃなかった。と結論を出し、ようやくベッドから起き上がった。

(ここまで来た以上、選択肢は他になくても乗り切るしかないんだ。・・・お互い嫌だの何だの言っている場合じゃない。)

これからの為に、あの手を離してはいけないのだ。ようやく繋ぐことのできたあの手を。



⇒仲直り へ続く











-[あとがき]----------------------------------------

各キャラの嫉妬を書いてみましたが、どう考えても分りにくいところを以下に補足します・・・

マリアの母ノアは以下のような設定にしました。
  • 昔、ナディアやメディアの姉貴分のような感じで源層界に居たことがある
  • 超聖神とトラブルがあり追放された経緯がある

それから、ナディアは若干精神的に病んでます・・・(スイマセン、暗い設定で)
もちろん原因は超聖神です。
shitoはこいつが嫌いなので、完全な悪者扱いです。


えーと、他には・・・
あ、かぐや⇒ロココ的なのは若干あります。
愛戦みたいな恋愛感情じゃないですけど、お気に入りを取られた悔しさのような、
色々お世話してあげたのに、みたいな感じ?
ちょっと自分でも整理できていませんが。

マリアはまだ目的を達成することが優先で、
自分の気持ちの変化を完全に把握していません。

ロココはもちろん目的達成が優先なんですが、
自然と無意識の願望が行動に出ています。
触りたい年頃なんです(笑)あのまま、食事まで何事もなかったら、
何事か起こっていた可能性は否定できません。
やっぱりおのこですから。

shitoとしては「いけ、そこで肩に手を回せ!あwせdrftgyふじこ!!!(←自主規制)」
な~んて考えながら、ソッチ方向へ持って行きたかったのですが、
そうするとUPできないので泣く泣く(アホ全開です・・・)


と言うわけで、よく分らない[あとがき]でした!
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