「大照光さん、ロココ様とマリア様は無事かしら。・・・心配ですの。」
「クロススター、大丈夫ですよ。ロココ様が我々を先に退却させた時にはもう殆ど敵は倒した後でしたし、あの二人がスーパーデビルに負けるはずがありませんよ。」
「・・・ありがとうですの。ワタシったら心配しすぎですの。」
「じゃあ、私はこれから魔魂プタゴラトン殿と打ち合わせがありますので、失礼しますね。」
巨方舟へは、既に一足先に天使と悪魔の軍勢が帰還しており、二人の到着を今かと待ち構えていた。
天使側は元より、ワンダーマリア配下だった悪魔達も、魔魂プタゴラトンに指揮され共に最終戦に向けて巨方舟に終結されていたのである。
「マリア様とロココ殿が帰還されたぞ~!」
見張りに着いていた超ノロンが伝声管でシヴァマリアとラファエロココの帰還を告げると、甲板に続々と人が集まってきた。
甲板の一段高いところに降り立ったラファエロココは、シヴァマリアを降ろすとアンドロココの姿に戻り、集まった群衆に向かって語り始めた。
「皆さん、私達は遂にスーパーデビルを倒しました。今まで、私達は共に辛い戦いをしてきました。払った犠牲が大きいことは承知しています。しかし、それを乗り越えて行かなければまた同じ繰り返しです。皆さんの力をもう少し貸してください。これから、種族の区別無くこの次界で共に暮らしていく為に。」
アンドロココの言葉に続けてシヴァマリアも語り始めた。
「もうブラック戒律は存在しない、我々は自由だ。弱肉強食では真の豊かさは手に入らぬ。これまでの戦いで各々よく承知していることだろう。これからは、より良い生活の為、他者を虐げるのではなく、共に発展することでそれを勝ち取ろうではないか。」
沈み行く夕日を背にしながら語りかける二人に、集まった群衆から賛同の声が上がる。
二人は目を合わせ、軽く頷き声を揃えた。
「「我々の長い戦いは終わった。今、ここに、聖魔和合を宣言する。」」
宣言と同時に歓声が上がり、抱き合って喜ぶ者、涙する者で甲板は溢れかえった。
二人の傍に控えていた大照光、クロススター、魔魂プタゴラトン等も涙を流しながら祝いの言葉をかけて来た、・・・その時だった。
『アンドロココ、シヴァマリア、長き戦いをよくぞ終結させた。その功績を認め、FuzzyM.Rとして新界王に迎えよう。』
聖神ナディアの声と共に、空から一条の光が差し二人を上空へと導き始めた。
「「「ロ、ロココ様っ!」」」
「「「マリア様っ!!」」」
「私達は必ず戻ってきます。それまで、次界を宜しくお願いします・・・。」
突然の出来事に驚く群衆に必ず帰るという言葉を残して、二人は源層界へ昇っていった。
⇒ 嫉妬(1) へ続く
-[あとがき]----------------------------------------
遂にスーパーデビルを倒し、源層界に乗り込むことになった二人。
ロコマリ的には、まだ真のロコマリではありません。(なんじゃそりゃ?)
つまり、今は同じ目的を持った同志という意識が強いので『そーゆー気持ち』にはまだ切り替わってないということです。
『ビジネスと色恋は一緒になさらぬように』 ということですな(笑)←某セク●ィー部長の名言です
魔館シップや巨方舟での描写が薄いのは単にshitoの文章力の無さです。
その辺は色々想像で埋めてくださるか、メールフォームなどで「わけワカメ」と仰って頂ければお答えします
あ、特に書いてませんが、神帝くん達はすでに虹になってます・・・
次は「嫉妬」です。
お題は順不同で消化していく感じになります。
来週にはUPできるといいんですが・・・
以上、あとがきでした!