2009/03/18 (Wed) 免許取る？

　

コンコン
　
「入れ。」

がちゃ

「マリア、面白い話があるんだけど、一緒に参加しない？」
「何だ、藪から棒に。」
「レーザー王達が新しく発明した『自動車』という乗り物の件なんだけど、聞いている？」
「ああ、アレだな。理力や魔力で動くと言う、所謂『聖ボット』みたいなヤツだな。」
「そうそう、それの製品化が出来たから運転方法を教えてくれるらしいんだ。面白そうでしょう？」
「・・・ん～まあ、な。」
「あれ？あんまり乗り気じゃない？神帝達も参加するって張り切ってるんだけど・・・。」
「お前が出来るようになればそれでいいだろ？別にわたしが出来なくても。」

運転なんて疲れそうだ、といった風情で立ち上がったマリアは、ポンとロココの肩を叩いて部屋を出ようとした。

「マリア！運転できるようになったら一緒に何処か行こう！！」
「え・・・ああ、いいけど・・・。」
「じゃ、練習に行って来るね！！！」

吃驚するマリアをぎゅっと抱きしめてそう宣言したロココは、勢いよく部屋を出て行った。

「・・・なんなんだ。あの張り切りようは・・・？」









-［あとがき］----------------------------------------
 

マリアは単に「皆がみんな運転できる必要なんてない。運転なんてわたしは面倒だ」
という気持ちで言っただけですが、ロココにはどうも
「あなたが運転してわたしを何処かへ連れて行って」
という風に聞こえたのでしょう・・・

寒いですか？そうですか。

いつものことですので無問題！（笑）